私ども眼鏡店はお客様にお選びいただいたフレームに最適な度数、また設計のレンズを組み込む加工を行っています。当店ではフレームもレンズも製造しておりません。メーカーで生産された素材をお客様一人一人に合わせ加工しているのです。本日はその素材、レンズについてピックアップしてみようと思います。
先日、岡崎の誇るレンズメーカー「東海光学」さんのご厚意で工場に潜入させてもらいました。実は私、この業界に入り10年目にして初めてレンズの工場を見学しました。そこで得た新たな発見、再確認した事をこちらで皆さまにご紹介させていただこうと思います。
・世界最高屈折率のプラスチックレンズ
どのメーカーも手を出さなかった屈折率1.76の最高屈折率プラスチックレンズを世界で初めて商品化。レンズづくりに欠かせない3要素(屈折率、比重、アッベ数)のベストバランスを考慮し、プラスチックレンズの薄さを追求。
・職人の手作業によるカラー染色
レンズのカラー染色は素材、気温などにより色のつき方にバラつきがでる。染色具合は職人の手で微調整され、最終的な判断も人の目で行われている。
・精度を高めるためのオートメーション化
レンズ製造上のほとんどの工程がオートメーション化されている。ブレが少なく高精度な光学レンズを仕上げていく。
・多彩な表面処理技術
仕上がり前の工程で施されるのはレンズコーティングと言われる表面処理。レンズの反射防止や拭き傷防止、静電気を抑える帯電防止コートなど多種多様なコートを真空蒸着。
・脳科学を取り入れたレンズ設計
業界初の脳科学技術をレンズ設計に取り入れ、遠近両用レンズを開発。快適性を追求し、装用感の向上を実現。一人ひとりの眼の条件に合わせて設計する両面累進設計や細かな用途別に対応するシニア向けレンズも充実。
・多様なニーズに応えるラボ機能
レンズ貼り付け加工や特殊研磨技術により多彩なニーズにきめ細かく対応できる特注レンズ製作。強度近視用レンズのファインエッジ加工は見た目を損なわずより薄く見せる特殊研磨技術。
・環境に優しい企業
品質保証の国際規格「ISO9001」と環境保全のための国際規格「ISO14001」の認証を取得。年間エネルギー消費量約10%、二酸化炭素排出量約12%を削減。排水処理施設を導入することで自然環境の保護に努める。
最後に記念撮影をお願いしたところ古澤社長と担当営業水野さんが快く応じてくれました。今回の工場見学はまさに「百聞は一見に如かず」、非常に勉強になりました。ここで得た知識をさらに深め、お客様によりわかりやすくレンズの説明ができるよう努めていきたいと思います。
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