2018年12月12日水曜日

こどもの目を考える 3歳児健診の重要性

こんにちは、メガネの吉川屋五代目店長のtetsuroです。

先日、息子の3歳児健診がありました。

健診の検査項目の中には視力検査も含まれています。
こどものメガネを取り扱っている身として、親の立場で感じたことをお伝えいたします。



視力検査のやり方は自治体によって違い、岡崎市では事前に家庭で行うことになっています。
家庭でうまく行えなかったり、見えていないことを申告すれば、会場で専門のスタッフによる再検査となります。
家庭で行う視力検査は皆さんも普段行っている、C(ランドルト環)の輪の切れ目を答えるというもの。


ですが、3歳児の検査は眼鏡屋の僕でもとても難しかったです。
仕事で大人の視力検査は行っていますが、3歳児の検査は行いません。
当たり前ですが、こどもは簡単に言うことを聞いてくれませんし、こちらが真剣な顔をすればするほど、ふざけちゃうんですよね。
検査のやり方を理解させて答えを引き出すのは至難の業と言っても過言ではありません!
「答えてはくれるものの、本当にわかっているのかな?」「だいたい当たってるから、大丈夫じゃないかな。」と、専門のスタッフでない親が検査すれば、こうなってしまって当然ですよね。


さて、こどもの目は早い子で3歳ごろには1.0の視力が得られます。
そして、順調にいけば7歳ごろまでに目の機能は完成されると言われています。
ですが、この時期を過ぎてしまうと視力の向上が難しくなってしまうのです。
ですので、ここがポイントです!
3歳児健診で「しっかり見えているのか、見えていないのか」という視力検査はその子の一生を左右しかねない重要な検査なのです。


ちゃんと見えていないのにも関わらず、検査でスルーされてしまうことが問題なわけです。
スルーされてしまう子を一人でも減らす為には家庭で検査をするのではなく、会場で専門のスタッフが一人づつ検査を行うことに越したことはないのですが、時間や予算の問題もあります。
今後、行政で検討してもらいたい問題ですが・・・。

現状でできることとしては親のこどもの目についての関心を高めることと、家庭で行う検査の精度を高めることでしょう。



そこで、家庭での検査の精度を上げるための絵本を一冊ご紹介しておきます。
髙橋ひとみ教授著書の絵本「たべたの だれかな?」。
内容はウサちゃん、ネズミちゃん、トラオくん、サルくんのうち、ドーナツをかじったのが誰かを答えさせるものです。
一口かじったドーナッツはC(ランドルト環)の代わりで、徐々に小さくなっていきます。
この絵本によって視力検査を遊び感覚で慣れさせてあげられるのです。
こどもたちの大切な目のためにも、ぜひこちらの絵本をご活用いただくことをオススメします。


そして、いかに3歳児健診での視力検査が重要なのか、親だけでなく社会全体でその理解が深まっていくことが、こどもたちのより健全な発育につながっていくものと考えています。


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